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木片や竹で模型作りを楽しむ 小川伸紀さん(80歳・元町)をご紹介!

    • 2020年08月15日(土)
    • 偉人伝

竹や木材から小さなゲタや昆虫模型作りを楽しむ小川伸紀さん

小川さんご夫婦

身近な材料を使って自身だけでなく、見た人もほっこり楽しませる模型を制作している小川伸紀さん(80歳・元町)

木片で模型作りは、3年前の退職を機に始めました。旅先の高山や京都で見かけた“下駄のキーホルダー”を自分でも作ってみようと思ったのがきっかけでした。小さなものは1cmほどで、下駄の鼻緒や歯の部分も掘り出して作られています。

下駄をモチーフにしたのには、いつまでも「健康」で歩けますように、いつまでも「杖なし」で歩けますように、いつまでも「自分の足」で歩けますように、との思いも込められています。

1日1作品のペースで作る小川さんに、妻の梅子さん「竹細工もバリエーションが広がるのでは」と、提案し2カ月ほど前から竹でトンボやセミなどの昆虫作りにも挑戦「厚みの薄い竹は、木材よりも扱いが難しい」と話しながらも、今にも飛び出しそうな昆虫模型がズラリと並びます。 昆虫の足や触覚は、ほうきの穂を活用するなど、身近な材料を見つけて表現するのも楽しみの1つとか。

昆虫は昆虫図鑑を参考に制作されたそうで、リアルな昆虫模型は、ケースに入っていると標本のようです。

「お土産品として売ってみたらどうか」との知人のアドバイスもありますが、「売ってしまうと気持ちが伝わらない。出来上がった模型を希望する人にプレゼントして喜んでもらえるのが、またうれしい」と、笑顔で模型作りの極意を話します。