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多治見ぶらり散歩Part1 笠原町

    • 2018年08月16日(木)
    • ぶらり散歩

懐かしい町並みと新酒の香りに誘われて

タイルの産地で知られる笠原町。街中を歩いていると、ふと昭和の時代かそれ以前にタイムスリップしたようで、どこか懐かしい気持ちになります。

かやぶき屋根の家、木塀や土塀、タイル製の流し台や煙突に出会うと、平成の時代まで頑張っていることにどこか心が落ち着き、心が休まります。

手動の井戸ポンプなど、昔懐かしいころにタイムスリップしたかのような風情を残す町並みが続きます。

笠原町には、式年遷宮のあった伊勢神宮の分霊である笠原神明宮があり、笠原町の産土神(うぶすなのかみ)とのこと。タイル製のレリーフが、地域色を現しています。

伊勢神宮の分霊である笠原神明宮の鳥居。お宮参りや七五三で地元からも愛されています。
タイルの製造が盛んなことから、階段や壁がタイル張りでつくられています。

笠原神明宮のすぐ近くには、三千盛の蔵元があります。創業は1772~81年の安永年間、徳川十代将軍家治の時代に尾張国清州出身の水野鉄治なる人物が、この地に創業したとあります。毎年、秋になると新酒発表会「秋の感謝祭」が開かれ、多数の日本酒ファンが集います。店内でのお酒の試飲はとても好評です。

酒蔵の象徴である杉玉が飾られた三千盛の蔵元。

笠原町から昭和公園を結ぶ笠原鉄道廃線跡につくられた「陶彩の道」は、きれいに整備されているので安心して散歩を楽しめます。かつては笠原町民の足として、また地場産業の陶器の輸送機関として活躍してきた情景を思い巡らせながらの散歩も、また味わい深いものです。