高木守道さん。「10・8」にまつわる逸話
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- 2020年01月23日(木)
- ドラ番記者プラール
17日に急逝した高木守道さん。1年半ほど前、じっくりと話を伺う機会があった。興味深かったのは「10・8」に至る1994年後半戦の逸話。「困ったときの神頼みで仏壇に手を合わせていた」。その理由が何とも守道さんらしかった。
「私は気が短いから、おやじ、おふくろにいいかげんにならんように見守ってくれとね」。夏場に社長から契約を更新しない旨を告げられた。「なんや、こんなときに」。込み上げる怒りで采配を見失わないように亡き両親に祈ったという。
「10・8」でも普段通りの采配を貫き、3本柱を投入した巨人に敗れた。「あれで勝っとったら、私の野球人生、監督人生も変わっただろうけど、これも私の勝負運ということなんだろう」。柔らかな語り口と穏やかな表情が印象的だった。
(高橋雅人)
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