マイティラインとは

「頑張ってくるよ」と一言交わしたモヤ。新天地でも応援したい

    • 2019年07月04日(木)
    • ドラ番記者プラール

「What’s up?」。会う度に交わした言葉があの日はなかった。オリックスへの金銭トレードが発表された翌日(1日)、ナゴヤ球場でモヤと顔を合わせると「頑張ってくるよ」とひと言。気丈に振る舞っても表情は寂しそうだった。

中日で過ごした大半の時間はファーム。朝も早く、移動時間も長い。今年4月中旬には「心臓のあたりが痛い」とこぼしたこともある。その日は長時間のバス移動。屈んでいた201センチの体は背中の筋肉が凝り固まり呼吸を苦しくしていた。それでも翌日、練習がオフにもかかわらず早朝から球場で汗を流していた。

陽気でまじめ。肉体維持のため月に1度しか肉を口にしないストイックな一面も。一方で京セラドーム隣にイオンがあることを知り「気になってたんだ」と浮かべた表情は無邪気そのものだった。魅力たっぷりのモヤ。新天地でも応援したい。

(長森謙介)