美濃陶芸協会【第1回】安藤 工 会長
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- 2024年05月23日(木)
- 偉人伝
安藤 工(あんどう たくみ)
1969年岐阜県多治見市市之倉町生まれ。54歳。
美濃陶芸協会5代目会長。多治見市無形文化財「志野」保持者
2023年、公益社団法人美濃陶芸協会は創立60周年を迎えました。協会に所属されている作家と、実際に作品を見ることができる展覧会情報などを紹介します。
岐阜県多治見市市之倉にある仙太郎窯を訪れると、安藤さんが制作したきれいなピンク色が出ている志野茶碗を見せてくれ、「穴窯(あながま)で出す志野が好きなんです。1年に2~3回しか焼けないけど、一回一回真剣に、無駄にしたくないです」と話してくれました。
窯元の四代目として育ち、多治見工業を卒業後、瀬戸市で6年間修業、陶芸の基礎技術を身に着けました。ところが肝臓を壊し、実家へ帰ることに。
26歳のとき、加藤孝造さん(故・「瀬戸黒」の人間国宝)がベトナム、カンボジアの視察に誘ってくれ、「美濃の焼き物を追求するのはお前の使命やよ」と言われ勉強することになりました。
35歳のとき、再び病に襲われます。心筋梗塞で岐阜県立多治見病院に入院。窓から太陽の輝きが降り注ぐ土岐川の大地を眺めていました。縁あって、その病院から依頼を受けた作品が、2024年4月13日にお披露目されました。
陶壁「輝(かがやき)」 高さ6m、幅3m。
安藤さん(左)と、寄贈者のヤマカグループ代表加藤智子(さとこ)さん
岐阜県立多治見病院(岐阜県多治見市前畑町5-161)
新中央診療棟総合受付前
安藤 工さんの作品を見るには
- 場所
- 仙太郎窯(岐阜県多治見市市之倉町10-98)
- 電話
- 0572-22-3750
- HP
- 「仙太郎窯」公式ホームページ
公益社団法人美濃陶芸協会(岐阜県多治見市虎渓山町4-13-1)
公式ホームページ 電話:0572-25-5551
(Adachi Masako)
月刊紙『マイタウンとうと』編集長。東京都出身。短大卒業後、証券会社で営業、新聞社系出版社で編集を経験。子どもが小さいときは時間で終わる公的機関でパートをし、その後編集復帰。カルチャーもスポーツも何でも興味が湧いたことには直接足を運び、自分の目で見ることを心掛けています。一方、家で過ごすのも大好きで、週末は家から一歩も出たくない気分の日もたびたび…。