美濃陶芸協会【第10回】冨岡大資さん
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- 2025年02月06日(木)
- 偉人伝
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冨岡大資(とみおか・だいすけ)(51)
1973年大垣市生まれ。美濃陶芸協会理事。2024年「始まり」が第11回日展特選受賞。
岐阜県揖斐郡池田町の杭瀬川(くいせがわ)沿いにある桜の並木のすぐそばに冨岡大資さんの工房はあります。
父は脱サラをして陶器商、趣味で陶器の制作をしていた傍らで冨岡さんは、「子どもの頃から陶器作りがすごいおもしろいなあ、轆轤(ろくろ)も楽しいからこういうのを仕事にできたら幸せだなあと思っていました」と笑顔で話します。
「陶芸家になりたい」と京都府立陶工高等技術専門学校で学んだ後、瀬戸の陶芸家加藤釥(しょう)さんに弟子入り、独立して現在の地に工房を構えました。
30代に入り「何か新しい、独自の技法を生み出したい」と強い意志が湧きあがりますが、それから5年ほどスランプに陥ります。
書店で見つけた花粉図鑑を見て「これだ!」と感じ、陶芸での表現方法を探求、出来上がったのが「点刻文」という粘土が柔らかいうちに串状の道具で一点一点を刺突する技法で、「誰かがやっていても、ここまでやってる人はいないかな」と自負し、「光の粒子で永遠の命の始まりの風景を表現していきたい」と語りました。
冨岡大資さんの作品を見るには
「冨岡大資作陶展」
会期:2025年2月11日(火)~24日(月) 10:00~16:00(最終日は15:00まで)
休館:会期中無休
会場:美濃陶芸協会GALLERY(岐阜県多治見市本町6-57-1 智結蔵(ちゆぐら)1階)
電話:0572-25-5551
公益社団法人美濃陶芸協会(岐阜県多治見市虎渓山町4-13-1)
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(Adachi Masako)
月刊紙『マイタウンとうと』編集長。東京都出身。短大卒業後、証券会社で営業、新聞社系出版社で編集を経験。子どもが小さいときは時間で終わる公的機関でパートをし、その後編集復帰。カルチャーもスポーツも何でも興味が湧いたことには直接足を運び、自分の目で見ることを心掛けています。一方、家で過ごすのも大好きで、週末は家から一歩も出たくない気分の日もたびたび…。