感染拡大が続いた新型コロナウイルスの影響で学校は長い休みとなり、この間私は今しかできないことをやろうと考えました。母の勧めもあって新聞を読むことにしました。

ITの時代です。インターネットに接続して会員制交流サイト（SNS）を見ればいろいろな情報を入手できるのに、紙媒体の新聞をわざわざ読むことに最初興味が湧きませんでした。しかし読み進めていくうちに私の中で何かが変わっていくのが分かりました。

初めて目にする言葉や知識がたくさんあり、これまでどちらかというと限られた世界の中にだけいた自分の視野が広がっていくのが実感できました。その考え方や見方によってこれほどまで違って見えることも少しずつ分かってきました。新聞は私にとって発見の連続でした。私はこの先も時間がある限り新聞を読み続けるつもりです。

橋爪萌　高校生　（三重県伊勢市）　16歳

（2020年7月2日付中日新聞朝刊より）※この記事は、ご本人と中日新聞社の許諾を得て転載しています。