堂上や高橋などが練習開始のかなり前からグラウンドで汗を流している。そこに３日から新顔が加わった。遠めにも広い肩幅で誰かすぐ分かる。そう、与田監督だった。

汗だくになりながら、黙々とランニングしているではないか。「やせなきゃいけないんだよ。去年の秋からずっと言ってるのに、なかなか練習する暇がなくて。暇がないじゃないな。オレが横着なだけだな」。現役時代は１試合投げると、１・５キロほど体重が落ちたという。夜に食事を取ればすぐ戻ったそうで、「現役時代の代謝ってすごいんだよ」と明かしてくれた。

もちろん与田監督は横着ではない。時間があればチームのことを思い、考えを巡らせているのだから、トレーニングする暇など本当に限られている。だから３日に続き、この日も早い時間から走り込んでいた。シーズンは長丁場。指揮官の仕事は激務だし、なにより健康でいてほしい。

（島田明）

• おすすめ記事『悪夢５回、野選から７失点』