マイティラインとは

林友加陶展『志野』【ガレリア織部】

    • 2022年09月16日(金)
    • イベント

志野は美濃桃山陶の中でも表現の幅が広い技法です。

代表的な白志野はもちろん、鼠志野、赤志野をはじめ様々な志野が先人によって生み出されました。

その中でも林さんの志野は独自の世界を確立しています。

現代的かつ丁寧で素直なシルエット、ピンクやグレーのたおやかな優しい色合い、その中に凛とした力強さが共存している彼女の作品からは、現代社会に寄り添う志野のあり方への模索と、室町時代に可児・土岐で焼かれた志野への憧憬が感じられ、「伝統は革新の連続である」という言葉が想起されます。

真摯に志野と向き合い作陶を重ねるにつれて、表情の艶も増してきました。

また私事で恐縮ですが、今回の展示に際し、多治見北高の同級生であることを知り驚きました。

同窓が美濃の陶芸家として伝統を担い素晴らしい活躍をしており、それを応援できる事を心より嬉しく思います。

志野への敬慕あふれる、林友加さんの志野をどうぞご高覧ください。

多治見北高等学校三〇期生 奥村将仁

内容
林友加陶展『志野』
会期
2022年9月17日(土)~10月13日(木)
10:00~17:30
※最終日は16:30終了
場所
ガレリア織部
(岐阜県多治見市白山町2-222)
http://oribe-minoyaki.com/
休館日
会期中無休
入館料
無料

【林 友加(はやし ゆか)】
1971 生まれ
1994 関西大学経済学部卒業
1998 土岐市立陶磁器試験場修了
1999 世界工芸コンペティション金沢
2004 朝日現代クラフト展 (01、02)
2005 国際陶磁器展美濃 (02)
美濃陶芸永年保存作品として白磁が岐阜県陶磁資料館に収蔵される
2006 工芸都市高岡クラフトコンペ (00~04)
2008 織部の心作陶展 (04銅賞)
2012 現代茶陶展 優秀賞 (13優秀賞)
2016 萩大賞展Ⅳ 優秀賞
2019 現代茶陶展 (14、16)
2019 萩大賞展Ⅴ 優秀賞
2021 美濃陶芸永年保存作品として志野茶碗がとうしん美濃陶芸美術館に収蔵される
2022 日本伝統工芸展

【本記事の問い合わせ先】
ガレリア織部
電話:0572-56-8830