マイティラインとは

近藤の懸命に振る姿

    • 2019年06月12日(水)
    • ドラ番記者プラール

「ちょっと良い感じじゃないですか」。マシン打撃を終えた近藤が尋ねてきた。一部投手を除き、1軍は大阪への移動日で2軍はオフだった10日。休日返上でナゴヤ球場を訪れ、打撃練習を終えた後のことだった。

これまでは上からたたく意識が強すぎたという。トップの位置が高くなり、なかなかボールに合わせられなかったそうだ。トップの位置を少し下げることで、うまく修正できた。「福岡のあたりから良くなったんです」と言うように、5月28~30日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク3連戦では10打数5安打1本塁打と結果を出した。

昨年全く日の目を見なかった選手が、今季は1軍のグラウンドに立っている。加藤、三ツ俣、井領、阿知羅…。一方で近藤はまだ1軍昇格を果たせないでいる。「焦りしかないです。とにかくやるしかない」。懸命に振る姿から、必死さがヒシヒシと伝わってきた。

(島田明)