キャビンアテンダントから三ツ星レストランのパティシエも経験 いつも自然体で! 「カフェ ド ソレイユ」オーナー
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- 2019年07月24日(水)
- 偉人伝
パルテルソラール合同会社 代表 為澤 久美子さん(50)土岐市下石町在住
モザイクタイルミュージアムの脇、笠原中央公民館の入り口にあるカフェ「カフェ ド ソレイユ」。為澤さんが経営するお店です。
為澤さんは、福井県大野市に生まれ、高校卒業後は奈良県の短大に進み、幼いころからずっと憧れていたキャビンアテンダントを目指し勉学に励みました。面接をいくつも受けるもののことごとく落ち、落胆する日々。唯一、受かったのがキャセイパシフィック航空でした。就職後には香港に移住し、CAとして楽しく毎日を過ごしていました。
香港で日本人の男性と知り合い、結婚。商社マンであった旦那さまがニューヨークに赴任となり、一緒に渡米。ニューヨークで仕事をしようとしますが、ビザがなかったため、しばらくはボランティアなどをして楽しく過ごしていました。そんな毎日の中、「何かをしたい」という気持ちを抑えられず、以前からの趣味であったお菓子作りを生かせないかと知り合いに相談。三ツ星レストランであるアラン・デュカスを紹介され、パティシエとして新たな夢をつなぐことになりました。当初1年間はタダ働きでしたが、いろいろなことを学び楽しくお菓子作りに没頭しました。2年目からは給料をもらい、パティシエとしてステップアップしていきました。約3年の間、教わったことが今の自分を支えています。
その後、日本に帰国と同時に離婚。2005年に福井の実家へ戻ります。
それからの数年間は何をしたらいいのかわからず悶々と過ごす日々が続きました。様々なアルバイトをしながら生計を立てていましたが、やりたいことが見つからずくすぶっていました。
市役所の期間アルバイト、郵便局、お土産屋のアドバイザーなど、とにかくたくさんのバイトをしました。そんな中、せっかくパティシエとしての技術があるのだからと思い立ち、お友達にバースデーケーキ、注文のケーキ、お菓子を作ったりしていました。ある日、知人から「越前海岸に海鮮レストランとデザートの店を出したいが、やってみないか」と紹介を受け、2010年カフェをすることに。
約1年後、その店を人に任せ、2013年福井市に自分でカフェを開くことに。ケーキなど受注販売の店をオープンしました。自分のケーキを気に入っていつも注文をしてくれる方がたくさんいて、とても楽しかったと為澤さんは語ります。
自分のケーキを気に入ってくれていた方から「大野市にビルを建てる。その1階をカフェにしたいのだが、そこでやってくれないか」とのお話をいただき、ありがたくお受けし、再び大野市に戻ることになりました。そこでは紅茶との出合いがあり、その出会いを通じて笠原に来ないかというお話をいただきました。
2017年3月、笠原のモザイクタイルミュージアムの脇、笠原中央公民館西側にお店を構えられました。お店の名前は「カフェ ド ソレイユ」。クロワッサン、シフォンケーキ、クロワッサンサンドなどが並び、スイーツもあります。黒蜜きなこタピオカアイスはSNS映えすること間違いなしです。「今はまだモザイクタイルミュージアムあってのソレイユですが、ソレイユに行ったついでにモザイクタイルミュージアムに寄って行こうかなぁ、なんて言ってもらえるようになったらうれしいです。そうなれるよう頑張りたい」と語る為澤さん。
「全く知らない土地に来るということに抵抗はありませんでした。どんな環境でもすぐに慣れることができるから。多治見は都会過ぎず、田舎過ぎずとても住みやすい町だと思います。ここへ来るまでにはいろいろな職業、場所、とても変化に富んだ人生でした。たくさんの人に出会い、たくさんのことを学び、たくさんの経験が今の自分を支えています」
いい人に恵まれたことが一番の宝物といいます。多治見に来るきっかけとなった人は、最初のカフェをオープンするときからの仕入れ先の人で、この人が多治見の人だったそう。いい出会いときっかけに恵まれ、そして何より人柄の良さに人が引き付けられるような気がします。これからも自分にできることを一生懸命やっていくことが、多治見のため、笠原のためになっていったらいいなぁといいます。どんな時も流れに身をまかせやっていく、自然体の為澤さんに魅かれます。
2018年に大手WEBでは載らない岐阜県多治見市近辺に特化した情報を集め公開スタート。
中日新聞の月刊ミニコミ紙『マイタウンとうと』の記事も一部配信。
マイティーラインに公開している情報のダイジェストを毎週(水)(金)正午にLINEトーク配信しています。