【レポート】令和5年秋巡業 大相撲多治見場所
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- 2023年11月29日(水)
- スポーツイベント
化粧まわしをして土俵入り
満員御礼 大相撲多治見場所 力士を間近に大迫力
「令和5年秋巡業 大相撲多治見場所」が2023年10月17日、感謝と挑戦のTYK体育館(多治見市総合体育館)で51年ぶりに開催され、力士・関係者ら188人が参加し、満員御礼の大盛況でした。
地方巡業の良さは何といっても力士を間近に見られること。鬢付(びんづ)け油の甘い香りがする小結翔猿(とびざる)関や、大関霧島関の大きな体が目の前を行き来し、会場のそこかしこで触れ合うことができます。山科親方(元幕内豊響関)は、「こんなに温かく迎えられ、もっと相撲好きになってもらえたら」と話しました。岐阜市出身の幕下力士、栃岐岳(とちぎだけ)さんと栃清龍(とちせいりゅう)さんは兄弟で、共に「幕内を目指します」と意気込みます。
髪結実演の後は、相撲甚句(じんく)という民謡を力士たちが謡い、まるでのど自慢大会のよう。初切(しょっきり)は、相撲の禁じ手を面白おかしく見せるもので、招待された園児たちの笑い声が会場に響きました。愛知県尾張旭市の一場美鈴さんは、「相撲を見始めて40年以上。コロナ前は本場所全てを追いかけていた」という熱狂的なファンで力士と交流していました。
稽古の様子
次は名古屋場所で
中入り後は横綱照ノ富士関の見事な土俵入り。北の若関は迫力ある相撲を繰り広げ、遠藤関が紹介されると一際歓声が上がり人気ぶりがうかがえました。相撲観戦は初めてという遠藤真紀さん(虎渓山町)は、「力士を身近に感じられ、来て良かったです。名古屋場所を見に行きたくなりました」と満足していました。
屋台のちゃんこ鍋や、グッズ
(Adachi Masako)
月刊紙『マイタウンとうと』編集長。東京都出身。短大卒業後、証券会社で営業、新聞社系出版社で編集を経験。子どもが小さいときは時間で終わる公的機関でパートをし、その後編集復帰。カルチャーもスポーツも何でも興味が湧いたことには直接足を運び、自分の目で見ることを心掛けています。一方、家で過ごすのも大好きで、週末は家から一歩も出たくない気分の日もたびたび…。