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第101回全国高校野球選手権大会、中京学院大中京6-3で作新学院に逆転勝利。初のベスト4入り ~アルプススタンド魔曲『タイガーラグ』勝利を呼び込む~

    • 2019年08月19日(月)
    • スポーツイベント

第101回全国高校野球選手権で8月18日、準々決勝で岐阜県代表の中京学院大中京作新学院(栃木代表)と対戦した。初回に3点を先制されるも7回に2点を取り、1点差で8回のノーアウト満塁で元選手(平和中)が逆転満塁ホームランを放ち逆転勝利、初のベスト4入りを決めた。

中京学院大中京高校の応援3部とアルプススタンドの応援団の活躍があってこその勝利とも言える。アルプススタンドからの声援が選手をふるい立たせた瞬間があった。7、8回の攻撃に流れた曲こそが中京学院大中京を勝利へと導いた。

各高校にはチャンスの時に流れる魔曲といわれる曲がある。代表的なのは智弁和歌山のジョックロックである。

中京学院大中京の魔曲は『タイガーラグ』だ。もともと秋田県の高校が演奏していた曲で、なぜ中京学院大中京高校で同じ曲を演奏しているのか、そのルーツをブラスバンド部のリーダーに聞いてみた。

もともと、軟式野球部が強い高校でもあった中京学院大中京高校。2010年に軟式野球部が秋田県代表の能代高校と戦い、1-0で負けた時にもらった曲だという。また2014年に崇徳との準決勝で決着がつかず4日間かけて50回まで戦い合ったという歴史に残る試合の時、チャンス時に流れ、勝利に導き中京学院大中京の魔曲になった。

地方大会決勝から3試合連続で7回に逆転している中京学院大中京、7回表ノーアウトランナー一塁、魔曲『タイガーラグ』この試合で初めて流れる。

8回表、元選手の満塁逆転ホームランを導く魔曲『タイガーラグ』。

チアリーダー部の部長の長江さんに聞いた。逆転満塁ホームランの時は本当にうれしかった、最高ですと話した。

6-3の劇的な逆転勝利をおさめ皆の興奮冷めやらぬ中、甲子園球場をあとにしようとした時、応援3部のバスを見つけ話しかけようとしたら、なにやらバスに向かって手を振っている。そう、作新学院の応援団に健闘をたたえ見送っているのであった。勝敗はついたが、お互い全力を出し切り、最後はお互いをたたえあう。これぞ高校野球という光景を目にし、また高校野球の大ファンになった。

最後にお茶をしていたら、中京学院大中京の学生5人に会った。どうやら青春18きっぷで朝5時から電車に乗って岐阜から甲子園に応援に来たようだ。その中にいた生徒会長に話を聞くと『すごいよかった、鳥肌が立った、最高の夏だぁ、まさに青春だぁ』と嬉しそうに話してくれた。『あさっての準決勝も必ず応援に来ます』と仲良し5人組が話してくれた。 準決勝は20日11時30分開始予定、星陵高校(石川)戦。選手たちとアルプススタンドの応援団の熱い夏はまだ終わらない。