文具の沼にはまる中学生たち　多治見の老舗「喫茶ひしや文具店」に聞く

- 2024年07月03日（水）
- 新名物

エンピツ一辺倒の小学生時代を卒業し、中学生になると学校でシャーペンの使用が許されるようになります。今までゲームソフトに小遣いのほとんどを“溶かしてきた”中学生男子の中には、高級文具に目覚め、その魅力にはまり始めた人たちがいます。

近年、文具系ユーチューバーが中高生を中心に注目され出し、その影響力は大手文具メーカーも無視できない状況となっています。その中でも特に中学生を中心に、小遣いでは手が届きにくいと思われる価格帯の「木軸」シャーペンも大人気で、その入手困難ぶりも話題となっています。「試験や授業など早くたくさん文字を書く時はプラスチックなどの軽量系。じっくり勉強する時はモチベーションアップできる木軸で」と、貯金していたお年玉を使って購入しているようです。

「木軸の良さはズバリ、経年変化を楽しめること。愛着も湧くし、これだけ自分は勉強したんだ！という自信と満足感を得られる」と、“文具沼”にはまっています。

2019年5月より、店内のモザイクタイルが印象的な、喫茶コーナー併設の形態にお店をリニューアルした多治見の老舗「喫茶ひしや文具店」代表の大橋宏さんは「中学生から限定カラー入荷などの問い合わせがあります。外国製のものや、3,000円前後のシャーペンも人気です。学生さんは（人気のある）皆と同じものを欲しい子と、違うものを持ちたい子と分かれるんじゃないですかね。後者の方が木軸に向かうのでは？皆さんお小遣い、大丈夫ですかね⁉個人的には万年筆が好みです。ガラスペンなど、インクブームも来ていますしね」と話します。

お子さんの誕生日やクリスマスには「勉強のモチベがアガるから、お願い‼」とねだられるかもしれませんね！