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『太白焼~近代美濃のはじまり~』【市之倉さかづき美術館】

    • 2024年09月17日(火)
    • イベント

TAIHAKUYAKI Exhibition ~The beginning of modern Mino ware~

美濃磁器の原点であり、出発点でもある太白焼の展覧会を開催いたします。
幕末の文化年間に、瀬戸の加藤民吉が有田より染付磁器製造の技術を持ち帰り、瀬戸・美濃に瞬く間に広まりました。

この美濃染付の揺籃期のものを、太白焼(太白手)といい、素地は炻器土の上に白化粧を施し、呉須は山呉須を使って描き、素朴な作風となっています。
この太白焼の美濃における最も古い窯元は、初代加藤幸兵衛です。
その後、新製焼といわれる磁器系で透光性の高い素地に鮮やかな発色の染付へと変貌を遂げ、太白焼は自然消滅してしまいましたが、磁器製造で息を吹き返した美濃は、日本有数の陶産地として発展を遂げて行きました。
まさに太白焼こそが近代美濃焼のはじまりであったのです。

近年、太白焼については俄かに注目を集めており、岐阜県セラミックス研究所による成分分析と、古陶磁愛好家による研究の深まりによって、このたび 幸兵衛窯の開窯220年記念の機会に当館で展示できる運びとなりました。

太白焼の鷹揚で味わい深い魅力を再発見していただければ幸いに存じます。

展示会
『太白焼~近代美濃のはじまり~』
日時
2024年9/27(金) ~ 11/24(日) 10:00 ~ 17:00 ※入館は16:30まで
場所
市之倉さかづき美術館
岐阜県多治見市市之倉町6-30-1
https://www.sakazuki.or.jp/
休館日
火曜日
観覧料
一般400円、高・大学生200円
(常設展示:さかづき展示室・巨匠館を含む)(※団体割引有り)
協力
岐阜県セラミックス研究所幸兵衛窯
助成
公益財団法人 全国税理士共栄会文化財団
アクセス
・JR多治見駅より東鉄バス下半田川行き 約11~35分「市之倉」下車 バス進行方向へ徒歩3分
・中央自動車道 多治見ICよりR248を 瀬戸方面に約20分
・東海環状自動車道 せと品野ICよりR248を 多治見方面に約10分

【本記事の問い合わせ先】
市之倉さかづき美術館
電話:0572-24-5911