色と音で描く、私だけの世界

「型に従うことが良し」とされる風潮の中で違和感を抱きつつも、周囲の期待に応え続けてきた幼少期。やがて「自分は何がしたいのか」が見えなくなってしまった頃、転機をもたらしたのはデンマークでの留学でした。

現地のアート授業で心を動かされたのは「見えるものではなく、感じたものを描く」という正解のない表現教育。また「誰かと比べることなく、ありのままでよい」という個を尊重する考え方や、「素朴で平凡な暮らしこそが幸せである」という価値観が、彼女の中の“型”をやわらかく解きほぐし、自分らしく生きることを心から許せるようになったそうです。

現在は画家、イラストレーター、シンガー・ソングライターとして活動中。イラストはカラフルで愛くるしく、ゆるやかなテイストが魅力。歌声は透き通るように美しく、聴く人の心に響きます。「自分を表現する手段が言葉ではなく、絵や歌のほうが得意だったというだけなんです」。今日も日々の中で感じた思いを、色や音にのせて届けます。

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