多治見の味継承企画「繋ぐぞ!多治味リレー」vol.2 紘嘉(高根町)
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- 2020年12月12日(土)
- イベント
合言葉は「おかえり!」
前回お話を伺った七窯社鈴木タイル店の鈴木さんから繋いでいただいた多治見で活躍されるあの人は、タイルを日常生活に取り入れやすくする「D.I.Y. TILE」を取り扱っている藤垣窯業の藤垣伊織さんです。
藤垣さんが後世まで残したいと紹介いただくお店は、多治見市根本地区でお店を営む「居酒屋 紘嘉(ひろか)」。若い頃に市内有名飲食店で働いたノウハウを活かし、15年前に開業。5年前に現在の店舗に移転し現在に至ります。
「おかえりー」で出迎えるのが紘嘉のスタイル。お店は家族で切り盛りしているということで、お客さまの中には紘嘉のお子さんが小さいころから知っている方も大勢いるそう。
お子さんが小さい頃は料理の準備中にお客さまに遊んでもらったり、泣く子をあやしてもらったり。お客さまも家族のように思う気持ちが「おかえりー」の言葉に表れているのかもしれません。
海の幸に舌鼓!
手書きの黒板メニュー表には「本日のおススメ」がズラリ。藤垣さんも必ず注文するという、お刺し身の盛り合わせは、盛り合わせの中身も頻繁に更新されるから来るたびに楽しみ。
私が取材時にいただいたのも、もちろんお刺し身盛り合わせ。まるで丼のような器にお刺し身が乗っておりとても豪勢。
そして、驚きの大きさの焼きガキです。ぷりっぷりで肉厚なカキは、大きいながらも口ではとろけるような食感。
海がない多治見でもこんなにおいしい海の幸がいただけるのかと驚きました。もちろんこの他にも季節によって様々なおススメメニューが味わえますので、お店のおススメ黒板を確認してください。
皆に届きますように!
おススメ黒板メニューの他にも目に飛び込んでくるのがメッセージボード。コロナ禍でお客さまが自主的に応援メッセージを書いてくれたのだそう。『皆に届きますように』はメッセージの1つ。
メッセージを見るすべての人に届けというこのメッセージを書いた方の暖かな思いを感じます。「本当に嬉しかった。頑張ろうと思った」。そう店主はうれしそうに語ります。
お店に入るとすぐに目に入る一番目立つ(メニューボードより!)カウンターに置かれていますのでご覧になってください。お客さまのお店への思いが伝わるはずです。
地域と共に
先に書いたように、お店は家族で切り盛りしています。紘嘉のお子さんが成長していくように、お客さまの家族も成長していきます。
15年の間にお客さまにご家族が増えたり、転職して引っ越したお客さまから年賀状や電話がきたり。電話での「まだお店潰れずにやってるの?」なんていうやりとりからは、「お店とお客」という垣根を越えたものを感じます。
この企画のテーマである「味の継承」。これは何代も続く老舗の味を継いでいくという「継承」だけでなく、「地域」の中で生まれる絆を世代を超えて繋ぐことも意味しています。
美味しい食事をするだけでない、繋がりが生まれるお店を大切に、今日も「ただいま!」と言って入りましょう。
タイルを日常生活に、自由に、手軽に
今回お店をご紹介いただいた藤垣さんが代表を務める藤垣窯業では、今でも建材として全国の工事店さんや問屋さんへの販売を主とする中、少しでも美濃焼タイルを使ってもらいたい!という思いで、一般の方が簡単に貼れる「D.I.Y. TILE」の販売を始めました。
裏面のシールをはがしてご自宅の洗面台やトイレなど、好きな所に貼るだけで完成。タイルの隙間も目地用ネットをはめ込めば本施工のような仕上がりになります。紘嘉の手洗い場にも貼られていますのでご覧になってください。手軽にご自宅にタイルを取り入れ、華やかな内装にしてみませんか?
【プチ予告】マイタウンとうと12月号の内容をちょっとお先に!
12月号で藤垣さんからバトンを受け取っていただいたのは、池田町で八代社会保険労務士事務所を構える所長の八代美佐さん。ご紹介いただくお店は、同じく池田町にある「炭火焼肉 仙龍」です。
会社員からご家族まで多くの方に世代を超えて愛される仙龍。絶品飛騨牛と出会う12月号をお楽しみに。
【紘嘉】
住所:岐阜県多治見市高根町2-5-3
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜日
電話:0572-27-7289
【藤垣窯業株式会社】
住所:岐阜県多治見市旭ヶ丘10-6-18
受付時間:9:00~17:00
定休日:土曜日、日曜日、祝日
電話:0572-29-2000
2018年に大手WEBでは載らない岐阜県多治見市近辺に特化した情報を集め公開スタート。
中日新聞の月刊ミニコミ紙『マイタウンとうと』の記事も一部配信。
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