各球団で今季も多くの功労者が引退を決断したが、アマチュア球界でも名将がユニホームを脱ぐことを決めていた。２日に退任会見を行ったのが、岐阜・大垣日大高の阪口慶三監督。甲子園で春夏通算40勝を挙げた名監督は12月末で監督から退く。

竜戦士の中で、教え子の一人が橋本だ。「会見の後、電話で連絡させていただきました。『お前も頑張れよ』と言っていただきました」。当時を「そりゃ厳しかったですよ」と振り返る左腕。思い出すのはひたすらランメニューをこなした日々。特にしんどかったと語るのが、同校から車で15分ほどの位置にそびえる金生山でのダッシュ。長いときには2時間近く、登り降りを繰り返したという。

「あの練習のおかげでとにかく体力はついたと思いますね」と橋本。来季こそ、1軍にフル帯同し、鍛えられた体力を存分に発揮してほしい。

芦原　遼