どんな顔をして、まろやかになったお湯を楽しんでいるのだろうか。先日、小笠原が名古屋・栄で新しく生まれ変わった中日ビルの中を散策していた。目についたのは台所用品を扱う「COOK & DINE HAYAMA 名古屋中日ビル店」だった。

まな板と鉄瓶をお買い上げしたという。従業員から勧められて効果に納得し、岩手県の名産として知られる南部鉄器の一品をチョイスした。

鉄が取れることができて口当たりもなめらかになるという。「いいものを買いました」とうれしそうな左腕。さびを防ぐために沸騰させたらすぐにポットに入れる。予熱で鉄瓶内の水分は蒸発するという。内側が白くなるのは、水に含まれるカルシウムなどが結晶化したもので、愛好家は味わい深く感じるのだとか。

鉄瓶かぁ…。記者もひと口いただいてみた。確かにまろやかだ。今も昔も使われる鉄器。いいものは時代を超えるのだなあ。

川本　光憲