マイティラインとは

のぶさんは宇宙からの贈り物

    • 2022年01月19日(水)
    • 偉人伝

有賀 韶子さん(83歳)
   宣美さん(41歳)
多治見市幸町在住

(のぶ)()さんは、ダウン症という個性を持って生まれてきました。人よりゆっくり成長する娘に母、韶子(しょうこ)さんは10年後に身辺自立ができたらいい、10年単位で成長を見守ろうと思いました。

2歳の時、宣美さんが初めて赤いクレパスを手に、1本の線を引きました。「今でも鮮明に覚えている。のぶさんが初めて自分からすすんで行動した時のこと。それは本当に美しい1本の線でした」と,韶子さんは宣美さんのやりたいことを色や絵を通して知っていきました。 宣美さんの絵と宣美さんに語りかける韶子さんの言葉が詩になり合作本が生まれました。

「幸せの種は誰でも持っている。生きる原点をのぶさんから教えてもらった」と、開いた作品集からは、草や木、全てが優しく描かれ生命力を感じます。

「人の心はどれだけでも広がる。心で見ているのぶさんは、噓がない。アートが心の壁を開いていく。『のぶさん』と呼ぶのは、のぶさんへの尊敬が出発点」。二人の心の太陽が輝き続けます。

宣美さんの大きな絵は、多治見市立小泉小学校にも飾られています。