2020年度からの【記述式】新大学入学共通テスト試行 ~河合塾・近藤中部本部長に聞く~
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- 2019年04月08日(月)
- いいね新聞生活
大学入試改革を受け、2020年度から始まる新大学入学共通テスト。「思考力・判断力・表現力」を新たに問い、従来のマークシート式に加え、国語と数学では「記述式問題」も出される。本番前に行われた最後の試行調査から見えてきた共通テストの傾向や対策について、河合塾の近藤治・中部本部長に尋ねた。
思考を問われ、広い視野が必要
試行調査での問題文の分量は前回より減ったものの依然多い。図や写真など資料数も多く、必要な情報を取捨選択して、結び付けて解答を得る力が必要だ。
センター試験では答えが合っていたら良かったが、共通テストでは答えに至るまでの思考を問おうとしており、ヤマ勘で答えられない問題が多い。難易度も上がり成績上位層の試験としては機能するが、低い点で差がつかない恐れがある。
知識を身に付けることが前提だが、思考の過程を見るとなると、世の中の答えは一つではないと視野を広げることも必要。過去の小論文の解答例は参考になるし、新聞の社説や記者の意見が入ったような記事を読むのも良い対策になる。
今回の入試改革は第一弾。本格的に変わるのは2024年度の実施分からで、記述式問題も他教科に広がるとされる。受験生の人生が懸かっている入試。トラブルのない実施を願う。(平成31年4月5日付中日新聞朝刊より)
※この記事は、中日新聞社の許諾を得て転載しています。
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