【レポート】圧巻の作品群 【岐阜県現代陶芸美術館】伊藤慶二 祈・これから
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- 2025年08月18日(月)
- イベント
今年90歳を迎える陶芸家・伊藤慶二さんのボーダレスで圧巻の作品群が並びます。
岐阜県土岐市出身で現在も同市を拠点にしている陶芸家・伊藤慶二さん(89)の個展が開催中です。
6月に行われた開会式で伊藤さんは「やきものを見る目じゃなくて、ちょっと違った目で見てもらえれば楽しんでいただけると思います」とあいさつ。
当日は建築史家・建築家で、モザイクタイルミュージアム(多治見市笠原町)を設計した藤森照信さんや、現代アートのギャラリスト小山登美夫さん、伊藤さんを慕う陶芸家など、会場には大勢の人が集まり華やかな雰囲気に包まれました。
祈りのようにも感じられる「HIROSHIMA」「かお」など代表的なシリーズからインスタレーション、誰かの忘れ物⁈と思わせる遊び心のある「わすれもの」など、旺盛な創作活動の最新作までご覧いただけます。
器・クラフト、陶による造形、油彩、木炭、布と糸のコラージュ、ジャンルや素材、手法を超えて展開してきた、やきものの仕事を軸に置きながらも自在に展開してきました。
50年前の作品と、最新の作品が混在していても、全く古さを感じず、「人間とは何か」という根源的な問い、伊藤さんの現在地を感じることができるかもしれません。
「わすれもの」
- 会期
- 2025年9月28日(日)まで
- 会場
- 岐阜県現代陶芸美術館(岐阜県多治見市東町4-2-5 セラミックパークMINO内)
- 時間
- 10:00~18:00(入館は17:30まで)
- 観覧料
- 一般1,000円 大学生800円 高校生以下無料
- 休館日
- 月曜<ただし7月21日( 月・祝 )、8月11日(月・祝)、9月15日(月・祝)は開館>。
7月22日(火)、8月12日(火)、9月16日(火) - 電話
- 0572-28-3100
- HP
- https://www.cpm-gifu.jp/museum/

(Adachi Masako)
月刊紙『マイタウンとうと』編集長。東京都出身。短大卒業後、証券会社で営業、新聞社系出版社で編集を経験。子どもが小さいときは時間で終わる公的機関でパートをし、その後編集復帰。カルチャーもスポーツも何でも興味が湧いたことには直接足を運び、自分の目で見ることを心掛けています。一方、家で過ごすのも大好きで、週末は家から一歩も出たくない気分の日もたびたび…。