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多治見を一望できるスポットとして昔から人気—虎渓公園の展望台

    • 2019年04月18日(木)
    • 写真館

「昔のように多治見の町を眺めたい」思いから展望台が復活

平成28年2月に虎渓公園の新しい展望台が完成しました。展望台は戦後にもあり、市民の憩いの場として人気のスポットでした。 太平洋戦争の始まるころまでの虎渓山はほとんど手の加わらない自然の山でしたが、やがて燃料、食料不足から木が薪用に切り取られ、山上は開拓されてサツマイモなどが栽培されたため、山頂が平となっていました。1949(昭和24)年に地肌もあらわなハゲ山、虎渓山にせめて樹木がほしいと桜の苗木を寄付する人があり、砂防工事や植樹が行われました。 同じころ、山上を「市民のオアシス」にしようという計画がおこり、1954(昭和29)年には展望台が完成しました。「虎渓山」のネオン看板も作られ、トイレ、ブランコ、すべり台、メリーゴーランドなどが設置されました。 しかし、展望台の下に古墳が埋蔵されていたことから、1978(昭和53)年に発掘調査のため展望台は取り壊されました。 38年の時が経ち、多くの市民から「昔のように展望台から多治見の町を眺めたい」という声が上がり、2016(平成28)年2月に公園の東端に高さ8メートル、延べ47㎡の展望台が完成しました。各階の床には、市内で生産された色付きタイルが貼られ、土・緑・光・空が表現されています。すべり台も設置されています。