3月に右肩を脱臼して離脱していたルーキーの田中が、20日のウエスタン・リーグ広島戦(ナゴヤ球場)で実戦復帰。公式戦初出場を果たした背番号2を支えたのは、今もリハビリに励む岡田の言葉だった。

「こういう時こそ、人間力が上がるからな」。田中が肩に違和感を覚えた頃にかけてくれた言葉で「僕が腐らないように言ってくれたんだと思います」と感謝する。岡田自身、右大腿(だいたい)骨の骨折で長いリハビリ生活を送っているだけに「俊さんは一番大変なけがをしているので、すごく驚きました」と話していた。

先輩の言葉を励みに、半年余りのリハビリを乗り越えた田中。復帰戦では代走で好走塁し、翌21日には代打でも出場した。「今、野球ができてめちゃくちゃ楽しいです」。少年のような笑顔をみせてくれた。

石曽根　和花