日本の焼き物の中心・美濃に世界の人を
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- 2024年04月15日(月)
- 偉人伝
山下奈穂さん
自作の作品の前で
多治見市陶磁器意匠研究所(岐阜県多治見市美坂町)の山下奈穂(なほ)さんが、世界的権威のあるIAC(国際陶芸学会)の日本代表理事に選出されました。
IACは、世界の焼き物を通じた人的促進を目的とし、1953年に設立。スイスのジュネーブに本部を置き、世界81カ国に1025の会員(個人・法人)、日本では、意匠研や県現代陶芸美術館、中島晴美意匠研所長など42の会員がいます(2024年3月現在)。
代表理事は世界で16人、そのうちの一人になった山下さんは、「日本でのIACの会員は、錚々(そうそう)たる陶芸家や研究者が多くいらっしゃり、雲の上の存在でした」と話します。
意匠研に入所した25年前から、フィンランドやセルビアなど多くの国と陶芸を通じて携わってきました。代表理事に選出されるにはマストの英語は仕事を通じて実地で学んだそうです。
「世界の人は日本の焼き物の産地・美濃に注目している。意匠研に来てもらい、交流促進に微力ながら貢献していきたい」と話し、自作については、「用のあるもの、ないものを行ったり来たり考えて制作していきたい」
(Adachi Masako)
月刊紙『マイタウンとうと』編集長。東京都出身。短大卒業後、証券会社で営業、新聞社系出版社で編集を経験。子どもが小さいときは時間で終わる公的機関でパートをし、その後編集復帰。カルチャーもスポーツも何でも興味が湧いたことには直接足を運び、自分の目で見ることを心掛けています。一方、家で過ごすのも大好きで、週末は家から一歩も出たくない気分の日もたびたび…。