1軍で生き残る道を見つけるために試行錯誤を続けている。今季は初登板から8試合連続で無失点。11日に9試合目で初めて失点を喫した福の好投が続いているのには理由があった。

「今年初めて1軍で登板した時に『おりゃー！』って力み過ぎちゃって先頭打者に四球。これじゃだめだと思って、感覚に合わせて腕の位置を変えています」

もともとスリークオーターだったリリースは2020年シーズンから少しずつ下げていた。23年はオーバースローにしたがしっくりこなかった。今季は初登板以降、投球によって腕の位置を上げ下げする”幻惑投法”に取り組んでいる。

「今いる左のリリーフ投手で自分が一番年上ですけど序列は一番下。ここから上げていけるように頑張りたい」。プロで生き残るため、これまで培った「引き出し」を使い、持ち味を出していく。

谷　大平