市之倉さかづき美術館には、市之倉で生まれた染付盃（そめつけはい）を始め、他産地の盃（さかづき）、記念盃など約1,500点が展示されています。

なぜ盃がこの地の特産品になったのか。スタッフの加藤葉子さんは「山に囲まれた地で当時は足もなく、『運びやすい小さいもの』で盃が選ばれたのだと思います」と話します。

2022年に20周年を記念して、加藤幸兵衛館長が他紙でつづったコラム「さかづき20選」とともに作品を見ていくのも楽しみ方の一つ。名工加藤五輔の緻密な作品を始め、市之倉で生まれた作品たちに出会えるほか、お酒を飲み干したあと光に透かすと女性の姿が浮き上がる「透かし盃」や飲み干すまで下に置くことができない「可盃（べくはい）」など、珍しい盃も多く展示されています。

無料で入れるミュージアムショップには様々なジャンルの作家・工房作品を展示販売しており、多治見市の特産品も手に入ります。

「おもしろいもの、美しいもの、いろいろ楽しんでいただけると思います」と加藤さん。「手のひらの宇宙」と称するさかづきの世界に足を運んでみませんか。

ミュージアムショップ

住所

岐阜県多治見市市之倉町6-30-1

電話番号

/0572-24-5911

開館時間

10:00〜17:00（展示室入場は16:30まで）

休館日

火曜日

入館料

一般400円、大高生200円、中学生以下無料

HP

市之倉さかづき美術館

企画展「太白焼　近代美濃のはじまり」
期間　2024年11月24日（日）まで