11月いっぱいで、ドラ番から離れた。今年元日の着任から11カ月。1シーズンの短い期間ではあったが、人生の中でも最も濃い1年だったように思う。

心に残る取材は数多くある。その中でも岡田の公式戦復帰登板を取材できたことは印象深い。右大腿（だいたい）骨骨折の大けがから帰ってきた左腕を迎え、アウトを取るたびに湧き上がるファンの歓声と拍手。そして何より、登板後の晴れ晴れとした岡田の笑顔。記事としては小さかったが、特別な瞬間に立ち会い、切り取ることができた喜びは大きかった。

ドラ番としての最後の取材は「大島洋平杯」の表彰式に出席した大島。大会ロゴには「念ずれば花開く」とあった。これからの記者人生でも努力し、竜とともに上昇気流に乗っていけるよう精進していきます。

後藤　正樹