ボーッとした頭がスッキリした。24日の午前3時5分、スマートフォンの画面をのぞき込んだ。映っていたのはナショナルズの小笠原。オープン戦初登板だった。

目が覚めたのは先頭打者の2球目。「うわっ、ホームランか」という打球を左中間へ運ばれた。画面が切り替わり、中堅手が追いかける。結果は中飛。打者4人に投げて被安打1、無失点だった。

「いかれたと思いました」と左腕から連絡がきた。親交の厚かった細川も、プレー動画をチェックした一人。
「やりとりしました。連絡したら慎之介さん、すごく生き生きしていました」

24日に行われた広島とのオープン戦で先発した大野は「結果だけ見ました。いい滑り出しですね」と笑った。これから何度、未明や早朝に中継を見るのだろうか。気になる選手を確認する。これも幸せなことだと思う。

川本　光憲