長谷川彰子さん(33歳・下沢町出身・東京都在住) 新日本フィル チェロ首席奏者
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- 2020年02月01日(土)
- 偉人伝
愛知県立芸術大学を首席で卒業。その後、東京藝術大学大学院に入学。在学中、奨学金を受けドイツへ留学し、ライプツィヒ音楽演劇大学修士課程を最高点で修了、東京藝術大学修士課程を首席で卒業しました。
帰国後は、各主要都市で演奏会に参加し、ソリスト、オーケストラ奏者として幅広く活動。九州交響楽団チェロ首席奏者を経て、昨年4月から新日本フィルハーモニー交響楽団チェロ首席奏者として活動しています。
華々しい経歴を歩んできた長谷川さんですが、チェロを始めたきっかけが意外というか面白い。彰子さんがまだお腹の中にいた頃、先にバイオリンを習っていた当時4歳の姉が通う教室が新たにチェロ教室を始めることに。教室の先生が「お腹の子どもを通わせてね」と母親と約束を交わしたことから。「チェロは生まれる前から習うことが決まっていたみたい」と笑います。なんの疑問もなく3歳から始めたチェロ、小さな手では難しく最初は弓の代わりに鉛筆を動かすなどの真似事から始めました。
小学生になると毎日2時間の練習に、「テレビも見たいし友達とも遊びたい」とやりたくない気持ちが大きかったそう。そして中学生になると反抗期に突入。練習も週1回程度になり、高校は多治見高校へ進学。チェロは習い事ぐらいの気持ちでやっていたそうです。
転機は高校3年生の時。教室で習っていた先輩がプロになり、その音を聞いた時に衝撃と感銘を受けたそう。初めてプロを意識し、チェロの道に行きたいと強く思いました。普通科に通っていた彰子さんは、音大入学に大きく進路を変更し、それからは猛練習の日々だったそうです。
プロを目指し、大学時代も練習漬けの日々。特に東京藝大の学生のレベルの高さに危機感を覚えたり、ドイツ留学で刺激を受けたりと彰子さんの音楽人生が豊かなものになりました。
現在は、新日本フィルのチェロセクションのリーダーとして7人の団員をまとめています。責任があり、緊張やプレッシャーは大きいですが、勉強して自信を付けたいと意気込みます。「常に疑問を持ち探求心を持って向上したい。人の意見を認め、視野を広げていきたい」と、今はやりがいを感じているそうです。
最後に彰子さんにとってチェロとは?「私の心を豊かにし、たくさんの人との出会いを生んでくれます。チェロはまるで人生の先輩のような存在です」。 長谷川さんが出演する東日本大震災復興支援「祈りのコンサート2020」が、2020年3月8日(日)14:00から、可児市文化創造センターで開催されます。
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