30日のナゴヤ球場は朝から熱気に包まれていた。女子高校野球の秋王者を決める「全国高校女子硬式野球ユース大会」の決勝が行われ、神戸弘陵（兵庫）が花巻東（岩手）を下して優勝した。

試合には登板しなかったが、ブルペンで投げていた神戸弘陵の1年生右腕・岡田未来さん。実は岡田の15歳下の妹。兄の影響で小学1年から野球を始めると、この春から親元を離れて強豪校のユニホームに袖を通した。

偶然にも、3日前にコロナ陽性から練習を再開していた岡田本人は、この日は隣接の屋内練習場にいた。球場での直接の再会はなかったが、「お兄ちゃんはここで投げているんだなと思って、自分も頑張ろうという気持ちになりました」とうれしそうに振り返った。

「球が強くて、みんなから信頼される投手になりたいです」と力強く語ってくれた未来さん。兄妹そろっての活躍を楽しみにしております。

土屋あいり