マイティラインとは

通算10シーズン以上プロ野球の担当をして、さまざま選手を目の当たりにしてきたが…

    • 2022年09月23日(金)
    • ドラ番記者プラール

通算10シーズン以上プロ野球の担当をして、さまざま選手を目の当たりにしてきたが、「自然体」という言葉がここまでぴったりくる選手もいないと思った。2年目の高橋宏だ。

とあるビジターの試合前。フェンス沿いを歩きながら、開門前の内野席から練習を見ている報道陣に向かってポツリ。「きょうって、無観客ですか」。そう言うとニコッと笑って、アップに向かっていった。

ましてや登板日。これまでピリピリした先発投手こそ見たことがあるが、こんなに良い意味で「フツー」のままな選手は見たことがない。

なんとも自然体とは難しい。「自然体で頑張ります」と口にした瞬間につきまとう「不自然さ」。自然体な人はそんなことは言わないというのは真理だろう。このままの高橋宏でスーパーエースへの道を歩んでほしい。

土屋 善文