過ごしたのはたった1年間、されど1年間。プロへの扉をこじ開ける拠点となった福井への愛着がにじんでいた。ドラフト5位指名された浜が、ドラフト会議前に食べた〝勝負メシ〟は、福井県のB級グルメ「ソースカツ丼」だったという。

丼物の出来を左右するのはご飯。福井はコシヒカリ発祥の地とされる米どころ。今年からプレーの幅を広げるために遊撃の守備に挑戦し、ハードな練習を重ねてきた中でも、おいしいお米と濃いめの味付けのカツに支えられて「体重は落ちなかったです」と笑顔で振り返った。

ドラフト会議の翌日、練習拠点の同県坂井市に指名を報告し、送られたのが県産ブランド米「いちほまれ」。がっつり食べて験の良い名前からもパワーをもらい、大暴れの準備を整えてほしい。

志村　拓