2月の沖縄春季キャンプ中盤、児玉通訳が2軍のオキハム読谷球場で、テレビ電話でスペイン語で連絡を取っていた。赤色多めの画面の中央にいたのは、キューバ代表のウエア姿の育成・アルバレスだった。

「自分のことを『兄弟』と呼んでくれて、1週間に一、二度はこうやって電話をかけてきますよ」と笑顔の児玉さん。今年に入ってからは、2軍投手陣の仲間の動向を気にかけているという。

守護神のマルティネス、昨季に8回を狙ったロドリゲスと共にWBC同国代表メンバー入り。電話での口癖は「ライデル（マルティネス）のようにパワーアップしたい」だという。確かに2月19日の中日とキューバ代表との練習試合（北谷）で目にした姿は、がっしりしていた。WBCでの活躍、そして来日2年目の飛躍が待ち遠しい。

志村　拓