「前に進むには何かを変える必要があった。決断してよかったです」…
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- 2023年03月04日(土)
- ドラ番記者プラール
「前に進むには何かを変える必要があった。決断してよかったです」。侍ジャパンの宮崎強化合宿中に取材に応じてくれた栗林はこう話した。
記者はアマチュア野球担当時代に、栗林を取材した。2016年の上武大戦。当時名城大の2年生エースだった右腕で忘れない1球がある。右打者の内角ギリギリに投げたスライダー。あまりのキレと変化量に球審が死球をコールした。結果的に判定は取り消されたが、周囲にいた先輩記者も「こんな光景は初めてだ」と驚いていた。
だがその魔球は社会人で封印。「この球は通用しない」という先輩からの助言を素直に聞き入れた。「最初はショックでしたけどね。でも僕よりもずっと野球を知っている方々の言葉だったので」。助言を聞き入れる素直さと己の決断を正確に導く胆力が、侍の守護神候補には備わっている。
長森 謙介
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