アクシデントは突然やってくる。7日朝、3歳の娘を抱き上げようとした瞬間、腰に電気が走った。軽いぎっくり腰のようだ。コルセットで患部を保護して自宅を出た。

多少痛みはあるものの、両膝を軽く曲げた状態なら歩ける。ナゴヤ球場へ向かう。冷や汗が出るほどでもないから業務に支障はない。ただ、歩き方は不自然なのだろう。

「どうしたんですか？大丈夫ですか？」。声を掛けてくれたのは福田。2月下旬に「左膝内側半月板部分切除術」の手術を終えて、リハビリ中。左手に松葉づえを握る福田に心配された。申し訳ないし、恥ずかしいし…。

「ありがとう。リハビリ頑張ってね」。「お大事にしてください」と言ってくれたナイスガイの福田は、6月下旬の試合復帰を目指しているという。福田が打ったときは万全の体で、心から喜ぶと決めた。

川本　光憲