ビジターの打撃練習は最後に鵜飼が打つことが多い。飛距離がとにかくすごい。先週の東京ド－ムでは看板弾を連発。ビジターの練習の際には開門されており、左翼席のドラゴンズファンからは大きな拍手が湧き起こっていた。

この日のマツダでも防球ネットに何発も当てていた。先日は打撃練習を見守っていた溝脇が思わず「こんだけ打球が飛んだら楽しいだろうな」と口にしていたのもうなずける。そんな鵜飼はアマチュア時代、上半身は特にウエートをすることなく、この飛距離を身に着けたのだとか。「ベンチプレスとか全然上がらなかったんですよ」。それだけ体の使い方がうまいということなのだろう。

ホームでは開門前に練習が行われるため、スタジアムツアーなどに参加しない限りお目にかかれないのがもったいないと思うほど。しかしこれから幾度となく試合で見せてくれるはず。ロマン砲の覚醒を待ちたい。

土屋　善文