シーズン序盤、涌井に遭遇することがたびたびあった。たまたま入った飲食店に始まり、たまたま乗った移動の新幹線が同じだったり、本当に偶然なのだが、短期間に何件か続くと、あらぬ疑惑の目を向けられることになる。

「もしかして後をつけてます？　ストーカーしてません？」「絶対にそんなことは…本当に偶然だから」「いや、中日スポーツならやりかねない」。冗談交じりのそんな会話があったのが、ちょうど1か月ほど前。不思議なもので意識すると、途切れるもの。領域を侵すことなく暮らしていたが、数日前に「あっ」と思うことがあった。

涌井の誕生日が6月21日。私は24日。そのくらいのニアミスなら、まぁあることだろう。しかし…。21日は私の母の誕生日である。もうこれも何かの縁ということで、今後ともよろしくお願いいたします。

土屋　善文