岡林の連続試合安打で過去の記録が改めて脚光を浴びている。1983年7月16日～8月23日にかけて、22試合連続で打った宇野勝さんに当時の話を聞いた。

「打つたびに取材されたのは覚えているけど、どんなヒットかは覚えていない」とのこと。しかし、84年8月も月間15本塁打（球団記録）、10試合連続打点（2リーグ制分立後の球団記録タイ）と打ちまくった。

さすがは「ミスターオーガスト」と呼ばれた宇野さん。夏に強かった理由を聞くと「ピッチャーが疲れているからね」と謙虚だったが、その根拠も語ってくれた。

夏の時期は練習量を減らした上で、冷房をガンガンつけて布団をかぶって寝る。ただ、「練習を減らしても、柔軟体操はしっかりやった」。体のどこを伸ばしているか意識しながら取り組み、けが防止に努めたという。偉業達成はコンディションづくりから始まっていた。

石曽根　和花