20日、米大リーグマーリンズとマイナー契約を結んだ元広島育成の中村来生。記者は富山・高岡第一高時代に右腕を取材した。成長痛の影響で登板数は少なかったが、190センチの長身から投じる直球がスカウトの目に留まった。ドラフト直後、村本忠秀監督が線の細さ（76キロ）を心配していたことも覚えている。

昨オフに戦力外となり、夢を追うことを決めた若者が弟子入りしたのは中田だった。「体を大きくしたかったみたいだね」。投手の参加に最初は戸惑った中田だが、巨人・秋広らと同様に体づくりのための食トレを課した。「自主トレ中に7、8キロは増えてたかな。頑張ってほしいよね」とエールを送っていた。

2月下旬から米アリゾナ州で活動するトラベリングチーム「アジアンブリーズ」に参加して契約を勝ち取った中村。異国での挑戦を今後も注目しようと思う。

長森　謙介