3日、ナゴヤ球場で先発投手陣が練習した。マシン打撃で打ち込む小笠原の横でバットを振るのは背番号76。大塚投手コーチだった。快音を鳴らしたかと思えば、ミスショットに「あー！」と叫ぶ様子は野球少年のよう。「初めてやりました。今どのくらい打てるかなと思って。バッティングは好きですよ」と笑顔を見せた。

現役時代、NPBで通算305試合に登板。全て救援登板だったが、大阪近鉄に所属していた2000年に1打席だけ打席に立った。「全然覚えてないですね」と話すが、記憶に残っていることもある。

2軍で先発をしていた新人時代、阿久比球場で行われた中日戦で左中間に本塁打を放った。「投球は散々だったけど、ガッツポーズして中日ベンチからどやされましたね」と懐かしんだ。思い出の一発は、いつまでも記憶に刻まれている。

後藤　正樹