「もうそんなにたちますか」と驚いたように話してくれたのは、藤嶋だ。母校・東邦高が愛知県大会決勝に進出。ともに”私学4強”と呼ばれる中京大中京高と甲子園の舞台をかけて激突する。

夏の甲子園への切符をつかむことになれば、藤嶋がエースで4番だった2016年以来。2回戦の青森・八戸学院光星戦で、4-9の9回に5点を奪い、逆転サヨナラ勝 ちしたのは今も語り草だ。その9回の攻撃、藤嶋は…中飛だった。ただ「僕と2番で浜嶋がアウトになっているんですけど、その前の打席で2人とも打ってるんですよ」と右腕。「反撃はそこから始まってたということですね」と笑顔だった。

いよいよ28日、岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで両校が激突する。右腕は「甲子園出場を決める瞬間は特別。味わってもらいたいですね」と優しいまなざしでエールを送った。

後藤　正樹