マイティラインとは

ある日のナゴヤ球場。スタンドから練習を見ていると、岡田が声をかけてくれた・・・

    • 2025年09月19日(金)
    • ドラ番記者プラール

ある日のナゴヤ球場。スタンドから練習を見ていると、岡田が声をかけてくれた。

「こんなに暑い中、むさくるしい男たちの練習を見ていて楽しいんですか? 飽きないんですか?」

仕事ですと言ってしまえばそれまでなのだが、思い返せば左腕はいつも「寒いですね」「今日は晴れていますね」などと声をかけてくれた。2023年に右大腿(だいたい)骨を骨折して、松葉づえをついていた時もそう。仕事をしてきたからこそ、復活までの道のりを見ることができた。

今季、4年ぶりに本拠地のマウンドに帰ってきた。引退会見では当時の様子を「いちばんリハビリに関わってくれた水谷さん(トレーナー)とずっと抱き合って喜んでいました」と振り返っていた。そう話していたことを水谷トレーナーに伝えると「恥ずかしがり屋なのに…」と喜んでいた。どこまでもシャイでおちゃめな33歳。最後までその姿を見届けたい。

土屋あいり