コロナ時代の地域ニュース(東濃版『せせらぎ』より)
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- 2020年05月16日(土)
- いいね新聞生活
「ネットではこう書かれているが、本当か」。先日、中年男性の声で支局に番号非通知の電話がかかってきた。この地域で新型コロナウイルスの感染者として発表された人がどんな人物なのか、新聞社なら知っているだろうと探りを入れてきたのだ。
だが男性が話した内容は全くのでたらめだった。既に新聞に記事掲載された県の発表内容を教えると、男性は釈然としない様子。「間違っているネット情報は多いから、すぐに信じない方が良いのでは」と伝えた。
感染が拡大するにつれ、いま身の回りで何が起きているのか、自分や家族に感染の危険性はないのか知りたいという欲求が高まっている。名古屋や東京の情報ではない身近な情報だ。男性の電話と前後して「新聞を購読したい」という電話も2件、支局にかかってきた。「コロナの正確な情報を新聞で知りたい人なのでは」と感じた。
住民が欲する地域情報をきちんと提供できているか-。常に反省しながら、コロナ時代の新聞をつくっていきたいと思う。(中日新聞多治見支局・市川真)
(2020年5月12日付中日新聞朝刊より)※この記事は、中日新聞社の許諾を得て転載しています。
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