マイティラインとは

自社のサンドブラスト技術と優美な蓄光材で広がる可能性を模索「月光グラス」月光工房―岩田匡平さん(41歳・宝町)

    • 2020年06月27日(土)
    • 偉人伝

市制80周年記念グラスも制作

右から二人目 岩田匡平さん

サラリーマンをしていた7年前、「自分の力を試してみたい」と、次女の誕生を機に会社を退職。紙器製造販売・検品・梱包を行っている株式会社片岡ケース製作所の4代目になる決意をしました。

「自社技術のサンドブラストと特殊な蓄光技術を融合させ、人々に驚きと感動を与えるグラスを作りたい」と2018年、「月光工房」を立ち上げ。太陽や蛍光灯など約10分の蓄電で、1時間以上暗闇で光る不思議なグラス「月光グラス」の開発に成功しました。サンドブラストで描かれた月やハート、クローバーなどの絵柄が、柔らかく美しい光を放ちます。

周知を図るため挑んだ第7回多治見ビジネス・イノベーション大賞でそのグラスが奨励賞を受賞。19年「月光工房」を商標登録。20年1月、多治見市き業展最多来場者賞を受賞するなど、「月光グラス」が徐々に知れ渡るようになりました。

「自社技術でアイデアをどんどん形にしたい」と、時代を反映させた商品もぞくぞく登場。昨年、「令和」の文字が入った新元号記念富士酒盃や、今年の春の大河ドラマ「麒麟がくる」の明智光秀キーホルダーはまさにそれ。また、可能性を広げたいといろいろな業種の人とのコラボも実現、市内のハンドメイド作家とコラボした光るボールペン光るチャームなど、持っているだけでテンションがあがります。

今年5月には、多治見市制80周年記念のシンボルマーク入りのグラスや、マーク付きのキーホルダーも制作しました。

次から次に、新しく、楽しいアイデアを形にする岩田さん。「これも優秀なスタッフに恵まれ支えられているから」と話します。次はどんな商品が登場するか楽しみです。同社ホームページからもその活躍がうかがえます。

月光工房
住所:岐阜県多治見市宝町5-16
電話: 0572-23-3326