マイティラインとは

新聞紙で買い物袋①

    • 2020年08月03日(月)
    • いいね新聞生活

只見中2年生

プラスチック製レジ袋の使用を減らそうと、只見町の只見中2年生は新聞紙で買い物袋を作り、地元の商店に販売している。海と遠く離れた山あいの町から、海洋ごみ削減を実践している。

地元商店に販売 海洋ごみ削減を実践

同校は世界に視野を広げる「海洋教育」に取り組んでおり、2年生は新潟県の海岸でプラスチックごみを回収するなど海洋問題に理解を深めてきた。自分たちでできることを模索し、レジ袋削減のため、インターネット上で作り方を紹介していた新聞紙の紙袋に着目した。

紙袋は新聞紙1枚を折って、のりで貼り合わせ、持ち手の部分も新聞紙を丸めて取りつける。重量5kgまで荷物が入るという。2年生27人が袋本体作り係や持ち手作り係、検品係などに分かれて作った。

生徒自ら、町内のヤマザキショップ松屋を訪れ、新聞紙製の袋を使ってもらうよう要請。1枚5円で購入してくれることになり、2月に50枚納品した。同店の吉津年浩さん(43)は「子どもたちが作ったので、皆さん喜んで持って行く」と、追加発注した。

4日からの休校により、追加の紙袋製作は先送りとなったが、活動を通し、2年生の酒井怜斗さんは「プラスチックごみを減らす呼び掛けをしたい」と意欲を見せる。横山泰久校長は「生徒の取り組みにより、大人の意識が変わればうれしい」と話す。

(2020年3月9日付福島民報より)※この記事は、福島民報社の許諾を得て転載しています。