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「神業ニッポン 明治のやきもの 幻の横浜焼・東京焼」展 【岐阜県現代陶芸美術館】

    • 2020年09月05日(土)
    • イベント
石黒香香 《相撲人形》田邊哲人コレクション

岐阜県現代陶芸美術館では、卓越した技術によって世界を魅了した明治の輸出陶磁器を紹介する特別展「神業ニッポン 明治のやきもの 幻の横浜焼・東京焼」を2020年9月5日より開催します。

宮川香山 《高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒大香炉》 田邊哲人コレクション(横浜美術館寄託)

1859 年の横浜開港による欧米との本格的な貿易の始まりとともに,日本の美術工芸品は諸外国の人々の注目を集め、なかでも陶磁器は多大な人気を博しました。華やかな装飾による精緻を極めた作品の数々は、欧米諸国で開催された万国博覧会で高く評価され、多くの作品が輸出されていきます。
これらの需要を満たすため国内各地から横浜や東京に陶磁業者が集まって一大窯業地を形成し、技巧を凝らした輸出向け陶磁器、いわゆる「横浜焼・東京焼」が生産されました。これらの地域の陶磁業者数は、最盛期では優に500を超える盛況ぶりでしたが、活動期間の短かさ輸出品であるがゆえに国内に留まった作品が少なく、現代では“幻の陶磁器”とも呼ばれています。

井村彦次郎 絵付:瓢池園 《色絵木菟文足付花瓶》田邊哲人コレクション

本展では国内随一のコレクターである田邊哲人氏によって里帰りしたコレクションから精選した作品と、日本に現存する優品を一堂におよそ 150点紹介し、宮川香山など横浜・東京を代表する作家をはじめ、世界を魅了した明治の職人たち卓越した技術の全貌に迫ります。 なお、9月13日(日)14:00~15:00には、展覧会監修者である荒川正明氏(学習院大学教授)による講演会も予定。横浜焼・東京焼の実態や時代背景、製作過程などを含め、幻と呼ばれるその全貌と魅力についてお話しいただきます。展覧会をより深く楽しみたいあなたにおすすめです。(聴講無料・要事前申込)

※岐阜県現代陶芸美術館は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策をとり開館しています。詳しくは美術館ホームページもご確認ください。

会場
岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ(岐阜県多治見市東町4-2-5)
http://www.cpm-gifu.jp/museum
会期
2020年9月5日(土)~11月3日(火・祝)
休館日
月曜日(ただし9月21日(月・祝)は開館)、9月23日(水)
開館時間
10:00~18:00(入館は17:30まで)
観覧料
一般900円(800円)、大学生700円(600円)、高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金 
※以下の手帳をお持ちの方および付き添いの方1名まで無料:身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、特定医療費(指定難病)受給者証
お問い合わせ
岐阜県現代陶芸美術館 (0572-28-3100