米大統領選に思う
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- 2020年11月26日(木)
- いいね新聞生活
11月前半は、米大統領選のニュースで持ち切りでした。他国のリーダーを決める選挙でありながら、米国の大統領となれば、政治、経済、外交、安全保障など各方面において世界に影響を及ぼす超大国のリーダー。
ましてや、歴代の大統領の中でも極めて異色、型破りな共和党トランプ氏の続投なるか、はたまた民主党前副大統領のバイデン氏が勝つかで、今後世界の4年間は大きく変わります。
日本の新聞も11月3日の投開票日以前から全米50州の結果が判明した13日後まで、連日多くの紙面を割きました。この間、激戦州を中心にいずれの候補が選挙人を獲得したか、毎日のように青と赤に塗り分けられた州名入りの米国地図が朝夕刊に掲載されました。
ふだん、日本に届く米国のニュースは、首都ワシントンやニューヨーク、西海岸が中心で、他地域はというと、メジャーリーグで活躍する日本人選手が所属する球団本拠地か、米映画を見た際に舞台となった場所を確かめるくらいで、さほど気に留めていませんでした。
今大統領選の報道で、何度も米国の州入り地図を眺めることになり、以前に比べると州名と位置が一致するようになりました。これも新聞の効用です。
さて開票結果は、最終的に獲得選挙人数でバイデン氏306人に対しトランプ氏が232人と、70人以上の差がつきました。トランプ氏は11月下旬の時点でまだ敗北を認めていませんが、日本を含む多くの国の首脳はバイデン氏に祝意を伝え、国際社会は新大統領誕生を前提に動き始めています。
ただ、勝敗は決しましたが、獲得票数はバイデン、トランプ両氏とも7,000万票台に達し、その差は500万票と、投票総数からすれば僅差でした。自国第一主義、黒人や移民の人権軽視、女性蔑視、鈍いコロナ対応はじめ、この4年間のトランプ大統領の眉をひそめたくなるような言動を日本で見聞きしていると、もっと大差がついても良かったのでは ? と感じた人も多かったのではないでしょうか。
私はバイデン氏の勝利よりはむしろ、米国民のほぼ半数がトランプ氏に投票したその理由と背景が気になりました。トランプ氏に投票した普通の有権者の声をもっと聞いてみたいと思いました。そして、あなたは日々どんな情報に接して生活していますか、と-。
激戦によって両支持者間の分断は深まり、トランプ氏の敗北宣言も未だなく、後味の悪い結末となりました。が、それでもうらやましいと思った点があります。それは、一国のリーダーを国民が直接選べることです。
政権与党内の力学や思惑で一国のリーダーが決まってしまい、国民がカヤの外というのはいかがなものでしょう。次々と押し寄せる荒波を乗り越えていく「日本丸」の船長は、やはり乗組員全員で選びたいものです。(有)
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