記者は東日本大震災発生直後の現地に入った。町はがれきの山。足元には…
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- 2021年03月13日(土)
- ドラ番記者プラール
記者は東日本大震災発生直後の現地に入った。町はがれきの山。足元には割れた茶わん、水浸しの衣類、アルバム…。誰かの生活を彩っていた品々がどこまでも散乱していた。そしてブルーシートにくるまれた遺体が収容される風景があちこちに広がっていた。
いつの日かの避難所も思い出す。グラウンドで小学生たちが野球のまね事をしていた。道具はすべて津波で流された。それでも紙を丸めて木の棒で打って即席のルールで遊んでいた。没頭している彼らの表情は、一瞬だけでも現実を忘れているかのようだった。
あの日から10年と1日。岩手・大船渡高出身のロッテ佐々木朗がついに実戦デビューした。あのときの子どもたちもきっとどこかで大人になっていることだろう。記者席からマウンドを見て、そんなことを思った。

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