マイティラインとは

【コロナ対策】新聞で正確な情報を!/新型コロナQ&A【ワクチン㊥】副反応について

    • 2021年09月02日(木)
    • いいね新聞生活

症状 若い人の方が出やすく

二回目はワクチン接種による「副反応」です。

 副反応は、どのような症状で出ますか。

 モデルナ、ファイザー製を接種した人では発熱や倦怠感、接種部位の痛みなどが確認されており、接種後6時間ほどで発症し、長いと30時間ほど続きます。

副反応とは体に異物が入ってきたと認識して起きる免疫反応。若い人の方が症状が出やすい傾向があります。

 接種によるアレルギー反応が心配されます。

 体内に抗原が入ることでじんましんや目まいなど、急性のアレルギー反応「アナフィラキシー」がまれに出ます。注射から15分以内に発症するとされているので接種後、会場でその間、待機してください。

過去に発症した人は30分間様子を見るので、会場の医師に伝えてください。症状が出ても中和剤で止めることができます。一回目の接種でアナフィラキシーが出ると、二回目は推奨していません。

モデルナとファイザーのワクチンに含まれるポリエチレングリコールと呼ばれる成分にアレルギーを起こす人もいます。

一部の化粧品や軟こう、人間ドッグの下剤にも含まれている成分で、それらに反応がなければ問題はありません。

 両社のワクチンにより心筋炎を起こす可能性も報告されています。

 接種した人の発症率は数万人に一人ほど。自然発生するより、わずかに高いです。

多くが軽症で後遺症の確率はかなり低いですが、動悸や胸の痛みを感じたら医療機関に相談してください。アストラゼネカ製のワクチンは数万人に一人が血栓症になる確率が報告されています。

 不確かな情報もネット上にあふれています。

 遺伝情報が書き換わるといった誤情報が見られます。

接種ががんや不妊の原因になるとの内容もありますが、科学的な根拠は報告されていません。接種後の流産や赤ちゃんの死亡などは確認されていません。

特にSNS(会員制交流サイト)と利用する若い世代で接種をためらっている人が多いですが、できるだけ公的な機関が発信する情報に触れ、接種を判断してください。(向川原悠吾)

(令和3年8月28日付中日新聞朝刊より)
※この記事は、中日新聞社の許諾を得て転載しています。